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summary

眠れないほど面白い『今昔物語』 欲望、性愛、嫉妬、ユーモア......男と女の「生の息づかい」 (王様文庫)

眠れないほど面白い『今昔物語』 欲望、性愛、嫉妬、ユーモア......男と女の「生の息づかい」 (王様文庫)の写真

・本書では、第三部(一部:インド天竺、二部:中国震旦、三部:日本本朝)から36話を激選している、善因善果・悪因悪果・因果応報、という仏の教えが色濃い話が多い(p4)

・当時、寺というのは経典の翻訳や学問研究の最先端の場であり、上流階級のためだけにあるインテリジェンス施設であり庶民には近づきにくい場所であった。寺では、葬式はもってのほかで、ケガレがつくからと死人を忌避していた(p5)

・通い婚は平安時代になっても続いていたが、それを認めて婿としてとるのが平安時代の「婿取り婚」である。ただし正式な婿とされても、男は女の家に同居するのではなく、通うのが普通であった(p6)

・前妻の亡骸は干からびていたとはいえ、まだ肉体が残っていたので、霊魂が戻れたのであろう(p32)

・生霊は、生きている人の霊魂がその人の体から遊離したもので、怨みに思う相手にとり憑いて苦しめる。遊離した霊魂が本人の体に戻らないと、本人も死んでしまう(p40)

・天上界、人間界は、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天道=天上界)の一つ、前3つを三悪道、後3つを三善道という。三悪道におちても、そこでの修行次第で三善道に生まれ変われる。(p68)

・受領は、実際に任地に赴いて政治を行う国守(地方長官のトップ)で、遥任(名目だけで京にいる地方長官)に対する語(p98)

・郡(こおり)は、郡の古い呼び方である。律令制のもと、国の下に置かれた地方行政単位、郡の下に郷(里)、町、村があった(p185、286)

・当時のならわしでは、婿の面倒は一切合切、妻の側の実家が見ることになっていた(p244)

・西の京(右京)は、朱雀大路より西側であり、当時はさびれた場所であった(p257)

・後朝(きぬざぬ)の文は、一夜をともにして女のもとから家へ帰ったら、なるべく早く女へやる手紙のことで、それは習わしであった(p266)

・三宝は、仏とその教えである法と、その教えを広める僧の3つ(仏・法・僧)を宝にたとえたもの(p305)