・今の世の中に存在する人工知能は全て「特化型人工知能」であるが、2030年には、人間のように様々な知的作業をこなす「汎用人工知能」の開発にめどが立つと言われている(p5)
・2015年頃から汎用人工知能の世界的な開発競争が始まっている、最初に実現導入した国が世界の覇権を握ってしまう可能性がある(p8)
・ロボットが身体部分を担当、AIが頭脳部分を担当していることになるだろう(p20)
・コンピュータは未だに商品企画や研究開発などの頭脳労働、介護・看護、建設などの「肉体労働」ができずにいる一方で、文書作成、解析、事務手続きなどを効率した「事務労働」に必要な人手を減らしている、アメリカではその雇用が大幅に減少している(p34)
・創造性と社会性、そして認識と操作の3つが、オートメーション化されにくいスキルだろうと仮定したが、認識と操作という作業(文字通り、物体を目で認識して手で取り扱う)は、肉体作業の多く、そして、会計士・弁護士助手のような頭脳労働の一部も消滅する可能性が高い(p38)
・2015年で1000ドルのコンピュータ計算速度は、ネズミと同程度だが、2020年には人間一人の脳、2040年には全人類の脳全てに比肩する(p41)
・遺伝子工学の発達によって、人造肉が可能になる、生きた動物を畜産するのではなく、タンやレバーというパーツを工場で作り出して食肉として供給できる、こうすればベジタリアンが焼肉を食べれる(p46)
・2歳のハツカネズミの細胞に、NADという化合物を注入することで、生後6か月に若返らせることが可能である、人間でいうと60歳のおばあちゃんが、20歳の女性に若返るようなもの(p48)
・人間の意識をコンピュータ上に移し替えるということは、トランセンデンス、という映画で描かれている(p48)
・20世紀のAI研究で目指していたのは、記号を処理すること、人間の論理的思考を再現することであったが、21世紀は人間の直感的思考を再現する、視覚・聴覚情報を処理すること(p63)
・人間の遺伝子情報「ヒトゲノム」は2003年に解読終了したが、脳神経バージョンとも言える「ヒト・コネクトーム」(1000億のニューロン、100兆シナプス)の解読は始まったばかり(全能アーキテクチャ方式)、脳の各部位の機能をプログラムで再現して結合する方が現実的、このいずれかの方式かによって、汎用AIの成しえる範囲は大きく変わる(p80、82、86)
・脳の作動原理が分かっても全ての知性は再現できない、私達のもつ無数の欲望や感性と結びついているから、人間の心に潜む欲望感性の全ては取り出せない(p87)
・狩猟採集から農業を始めた「定住革命」、蒸気機関による第一次産業革命(1760頃)=第一の大分岐、内燃機関・電気モータによる第二次産業革命(1870頃)、インターネットにより第三次産業革命(1995開始)、汎用AI・全能アーキテクチャによる第四次産業革命(2030開始)=第二の大分岐、資本主義2.0(p103)
・AIの2つの効果、1)生産の効率性を向上、2)人間の労働の大部分を代替し、経済構造を変革する、これによる経済効果も期待できる(p106)
・機械同士が会話するとは、ネットワークに接続された機械と機械が情報を交換しながら動作すること、機械と部品も会話する、部品自身が生産プロセスにおいてどのように加工されるべきかを生産機械に伝達する(p130)
・第四次産業革命で鍵となる汎用目的技術とは、AIや、モノのインターネット、3Dプリンターである(p152)
・ロボットの身体部分に関する技術については、AIにおけるディープランニングに匹敵するような画期的な技術が出てきておらず、ゆっくりとした進歩が続くだろう(’p157)
・バグスターというロボットは、作業ごとのプログラムが不要、人間がその腕を動かすことで、作業のやり方を覚えさせられる。パターン認識、機械学習といったAI技術が応用されている(p158)
・機械に奪われにくい仕事=生命の壁とは、1)創造性、2)経営管理、3)おもてなし、と考えられる(p161)
・生産活動に必要なインプットが機械だけであるような純粋機械化経済になると、成長率が年々上昇する、これは資本主義が消滅するとも言える(p183、191)