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新型コロナウイルスは世界をどう変えたか

新型コロナウイルスは世界をどう変えたかの写真

・ペスト、コレラ、チフスなど多くの人命を奪ってきた細菌性の疾病については、ほぼ完璧にそれらに効果的な抗生物質が開発されたが、その頃から、天然痘ぐらいしか知られていなかったウイルス性の感染症が登場するようになった(p39)

・今世間に流布されている危機論の大半は、1)地域住民の何十%かに獲得免疫が形成されるのを待つ、2)対人接触を裂けてワクチンが開発されるのを待つ、かの選択肢しかないと強調し、まるで自然免疫が存在しないかのような議論である(p49)

・伝染性(理論再生数)と致死率を比較すると、コロナは、再生産数:1.5-3.5、致死率:0.7-3.4%である。致死率は、鳥インフルエンザ、エボラ熱、天然痘より低い(p51)

・ウイルス性感染症には、的確に病原体のみを攻撃する安全性の高い治療薬はないので、健康な体で病原体を撃退する自然治癒力の高い人と、感染したが軽症ですんだことによって病原体に対する抗体を持った人が協力して、感染すれば深刻な被害を受けそうな人を守る発想が必要である(p56)

・コビット19は、カロリー過剰摂取や肥満によって呼吸器、心臓、血管など循環器に慢性疾患を併発している人たちが感染すると致死率が高いが、そうでなければ致死率の低い感染症である(p77)

・西ローマ側のキリスト教を受け継いだ2大宗派は、まったく生活習慣の違う地域に乗り込んでいって安定的にカロリー補給をするには、食料・飲料についてタブーを持たないことは大きな利点である。宗教儀礼のために大聖堂を建てることの方が、信者のために清浄な水を絶やさない上下水道を構築するより簡単である(p87)

・風呂では体を洗い決める場所と、体を温める浴槽を完全に分離するのは、古代ローマ人と日本人のみが確立した習慣である。これほど身きれいな日常生活を送っている日本国民が感染率でも致死率でも低いのは当然である(p88)

・のちの大航海時代にアフリカ大陸内陸部、アメリカ大陸の制服に成功したのは、キリスト教欧州国であった。その最大の理由は、近代的自我の確立でもなく、産業革命でも、近代兵器の開発でもなく、免疫力が高く「文化果つるところ」の日常生活も苦にしないキリスト教戦士たちであった(p89)

・詳細な系統樹分析によって病原体の発生源を調査した結論は、5つの変種と50以上の亜種があり、全て揃っているのはアメリカのみ、これを台湾の報道機関が断言しているのは信ぴょう性が高い(p152)

・ビルゲイツが率いる団体(防疫対策革新連合)が出資した、コビット19用ワクチン開発の3つのプロジェクトにおいて不思議なのは、すでに感染して回復し、抗体を持った人の血清を使うことは初めから考慮に入っていないこと(p172)

・いつ完成するかわからないワクチン開発を待って萎縮しているより、権衡な人たちは積極的に感染して症状なしか軽症にとどまって抗体をつくるほうが、はるかに被害を小さくできる(p186)

・スペイン風邪の病原体はウイルスであった、発生したのは第一次世界大戦で中立を貫いたスペインではなく、参戦している欧州でもなく、アメリカ・カンザス州の豚舎で起きた(p202)

・人類最初の豚インフルエンザ感染者は、徴兵によって欧州戦線に送り込まれるのを待って、すし詰めの臨時兵舎にとどめられていた新兵であった。その後の長い列車輸送、長い汽船の旅で欧州戦線に投入されるまで、十分に感染するチャンスがあった。これが20世紀以降では最大の人命被害を出した、スペイン風邪の誕生と爆発的流行の真相である(p209)

・全米で食肉加工工場周辺がコビット19感染者の集中する地域となっている、SARSもMERSも蔓延したのは東アジアや中東だが、起源はすべて不潔で狭い畜舎、鶏舎で促成栽培するために抗生物質を餌に混ぜられていた肉食用鳥獣が感染したインフルエンザが人に移ったことにある。(p213)

・SUVだけは輸入分類で小型トラックにはるので25%の高率関税がかかるからGM、フォードの市場シェアは高いが、普通の乗用車では日独韓のメーカにまったく歯が立たなくなっている(p230)

・今回の組み立て台数大激減に1941年のような自主的な削減の要素はない、おそらく永遠に開発途上で終わる完全電気自動車の研究開発に多額の資金を投じて、少しでも通常の自動車販売で稼ぎたい時期に生産収縮となっている。5年以内にフォードが破綻する確率は、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)によれば、ボーイングよりも高いとみなされている(p233)

・米国において最初のオーナーが15年以上持ち続けた車種トップ15のうち、トヨタ10車種、本田4車種、スバル1車種となっている。アメリカビック2.5(GM、フォード、クライスラー)は、レンタカー会社やカーリース会社がとにかく新車とわかるクルマに乗りたがる客のために大量購入してくれることでかろうじて命脈を保っている、そのレンター首位のハーツが2020.5.22に自己破産を申請した(p235)

・中世から近代初期にかけてクルマ(乗っている自動車で持ち主の階層がわかる)と同じ役割を西欧で果たしていたのが衣類(毛織物)であった。中世から近代初期までの欧州人は、毛織物の衣類を最後まで洗わずに着ていた。一度、二度袖を通して家臣に下げ渡す王侯貴族、大富豪、それをあまり汚れないうちに中古市場で売る上級家臣団、それを買う一般庶民、それを捨てた衣類を拾って着る下層民という格付けがあった。(p238)

・一目でわかる階級表章としてクルマにこだわり、そのために膨大なエネルギー消費を甘受した、ここになぜ自動車大量生産のフォードが首位になれず破綻したおんぼろメーカを次々と吸収して肥大化したGMが首位になったかの秘密がある。フォードは車種は1つだけ、低価格の量産車を労働者階級にまで買わせようとしたが、GMはクルマは階級を識別する標識であることを知っていた(p239)

・石油に致命傷を与えるのは、あまり世間的には評価されていない、天然ガスエネルギー効率の良さである、天然ガスは同一熱量あたりで原油の約4割引きで手に入る(p246、247)

・いま我々はサブプライムローンバブル崩壊の兆しが見えた2007年に始まって、おそらくは2027年にようやく終息する近代資本主義7回目の長期不況のまっただ中にいる(p260)

・アメリカは南北戦争の奴隷解放により莫大な富の蓄積を失ったが、この危機を救ったのは、石油が灯油として直物系油・鯨油のシェアを奪い、経済的基盤を形成したことにある。1850-1920年代までは石油市場はほぼアメリカのみ(p266)

・免疫(外界からの刺激に対する生体反応の一種)の中枢司令塔、骨髄液は7年で入れ替わる毎日少しずつ入れ替わるが、満7年以前のものは残っていない。7年目には正反対の事象が刺激に変わる(p268)

・アメリカにニッチ独占を構築した企業が多いのは、けしてアメリカの技術開発や企業経営が強いからではなく、アメリカでは合法的に政治家を賄賂で動かして自社に有利な法律制度を作らせることができるからに過ぎない。(p272)

・中国の全要素生産性がマイナスになっているとは、前年と同じ生産高を得るには前年よりも多くの労働と資本を投入しなければならないことを意味する。毎年減少しているとは、労働と投下資本を拡大しつづけなければ経済全体が収縮するということ(p279)

・21世紀大不況は、約100年続いた石油文明、約500年続いた近代資本主義に引導を渡すだけではなく、約2000年続いてきた中央集権的なローマ帝国の政治制度、キリスト教の精神支配をもゆるがすものになりそうな気がする(p284)

・これから7年間で、うっとうしい人(役所や大企業にいる)は激減して権限のある仕事から卒業する、代わりに伸びてくるのは、家業とか同人や結社としてやっている事業を少しでも永く存続させようとする超保守的なスタンスの企業家、ギャンブルはするが莫大な資産を蓄積することをもともと望まない人たち(p288)

・資産価値の目減りを防ぐ安全な投資対象は、最初の選択肢はゴールドである、それと同様の安全な資産として、暗号通貨のビットコインも選択肢に入れるべき。値動きの変化は速いが、変動幅自体はゴールドと比較して大きわけではない、通貨としては円がその次に安全性が高い(p292、295)