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死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説 (光文社新書)

死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説 (光文社新書)の写真

・現代の科学はまだ様々な限界を持ったものである、その一つの大きな限界は、現代の科学は意識というものの本質を、まだ明確に説明できない「唯物論的科学」だからである。すなわち、現代の科学は、この世界の本質は物質であり、生命や生物も意識や心、精神も全て物質が複雑な物理的・化学的な相互作用を生じた結果、生まれてきたものである立場=唯物論の立場に立っているから。いい換えれば全てを物質の性質で説明する「物質還元主義」の立場であると言える(p53)

・複雑系科学とは、現代の科学が立脚する要素還元主義への根本的批判として生まれてきたもので、物質が複雑になっていくと、新たな性質を獲得するため、複雑な対象を要素還元主義的に分解、分析し、その結果を総合しても、対象の性質を正しく理解することはできない、という科学である(p55)

・物質という存在が消えていく象徴的な例が、光子が示す「粒子と波動の二重性」である。光子は観察の方法によって、粒子の性質を示すこともあれば、波動の性質を示すときもある。つまり、光子というものを極微の粒子だと考えても、実際には波動としての性質を示して、物質としてその位置を測定することさえもできない(p58)

・現代の科学は意識の謎を解明できない、その例としては、視線感応(何かの瞬間に、ふと視線を感じてその方を見ると誰かが自分を見ていたという体験)、以心伝心、予感、予知、占い的中、既視感、シンクロニシティ(共時性)である(p66)

・ゼロポイントフィールド仮説とは、この宇宙に普遍的存在する「量子真空」の中に「ゼロポイントフィールド」と呼ばれる場があり、この場に、この宇宙の全ての出来事の全ての情報が記録されているという仮説である(p116)その情報は、波動情報として「波動干渉を利用したホログラム原理」で記録されている、ホログラム原理とは、波動の干渉を使って波動情報を記録する原理であり、位相を変えた波動同士が互いに干渉するときに生まれる干渉縞を記録することにより高密度の情報記録を可能にし、鮮明な立体映像の記録も可能にする原理である(p121、122、131)

・量子物理学的に見るならば、我々が物質と思っているものの実体は、全てエネルギーであり、波動に他ならず、それを「質量や重量を持った物質」や「固い物体」と感じるのは、実は、我々の日常感覚がもたらす「錯覚」に過ぎない(p123)

・ホログラム原理の特長として、1)極めて高密度な情報記録が可能になる、2)記録した情報が記録する媒体の全ての場所に保存されているため、媒体の一部からも全体情報が取り出せる、一部を切り取ってもそこから全体の像が再現できる、解像度は落ちるが(p132)

・ゼロポイントフィールドにおいては、そこに記録される「過去から現在までの出来事」の情報を知ると、未来の出来事の情報も知ることができる。(p140)

・相対性理論(現代物理学)では、過去・現在・未来は同時に存在している。我々が生きている三次元の空間に、第四の次元として「時間」を加えて、四次元の時空連続体という考え方を提唱している(p147)

・類似の情報を引き寄せるため、ネガティブな想念があると、ネガティブな出来事や出会いを引き寄せ、悪い気を引き寄せてしまう、ポジティブな想念があると、ポジティブな情報を引き寄せ、結果としてポジティブな出来事や出会いを引き寄せる、引き寄せの法則により、不思議な直感、シンクロニシティ、コンステレーションが起きる(p162)

・フラッシュバック現象とは、我々の無意識がゼロポイントフィールドに繋がったときに起きるもので、人間が死に直面して最期を迎えたとき、自分の人生の全ての情景が猛烈な勢いで心の中を過ぎていくという現象である(p176)

・天才と呼ばれる人々が発揮する直感力や創造力、発想力は想像力といったものは、実は彼らの脳が生み出すものではなく、彼らの脳がゼロポイントフィールドとつながることによって与えられるものであると考えられる(p179)これは持って生まれた運の強さではなく、我々の無意識がゼロポイントフィールドにつながる能力の違いであり、これは心の技法(=ポジティブな想念を持つ)を修得することで後天的に身につけられる(p183)

・ゼロポイントフィールドに移った故人の自我意識は、仮に様々な事情から供養・慰霊・鎮魂の儀式ができなくとも、遺族が葬儀をしてあげられなくとも、いずれ救われていく。その理由は、人生の苦しみの根源であった自我(エゴ)が消えていくからである(p227)

・死者は、怨みや呪いという形で、正者に危害を加えることはない。死者の意識はゼロポイントフィールドに移行した後に、自我が消えていくため、怨みや呪いという形で誰かを攻撃するような意識ではなくなるから。死者の亡霊によって生者が攻撃され被害を受けたと伝えられる事例は、実は生者の意識が引き寄せたものに他ならない。(p238)

・遺族の方に、日々の習慣として他界した肉親を心に抱きながら「導きたまえ」「守りたまえ」と祈ることを勧めている。祈りとは、ゼロポイントフィールドに繋がる最良の方法であるから(p260)

・自我意識にとって死は存在し、それも必ずやってくる、しかし、もしあなたが、私とはこの壮大で深遠な宇宙の背後にある、この宇宙意識そのものに他ならない、ことに気づいたら死は存在しない、死というものは存在しない、この現実世界を生き、肉体に拘束され、自我意識に拘束された個的意識としての私は、この宇宙意識が138億年の悠久の旅路の中で見ている「一瞬の夢」に他ならないからである、そしてその一瞬の夢から覚めたときに、私は自分自身が宇宙意識に他ならないことを知る(p312)

2023年1月14日読了