・コロナで事業拡大を控える会社があるが、わしに言わせれば何もわかっていない、こういう時に事業を広げれば設備投資は安くあがる。アホな経営者のせいで傾いた会社から優秀な人材が出てくるから採用も大助かり、どんな時でも使わないといけない金がある、カットしたらいけない金がある。それは設備投資と採用である(p32)
・EVのキモはバッテリーというがそうではない、モータである。世界中の車が織田電子のモータを積むようになる(p32)
・日本ではEVで使う電力は火力発電で作られているのだから、クルマをEVに変えたところでCO2は出るしEVの製造過程でもCO2は出る。しかし「EV=環境は優しい』というのが世界の潮流である以上、少なくとも環境に配慮しているという体裁は整えられる(p115)
・今のトヨトミ車のラインナップは、スポーツカーや若者向けのセダンばかりになった、会社は与野の垢の変化がまるで見えていないのではないか(p119)
・運輸業界にEVの巨大な潜在需要がある、それはトラクションモータである。トラクションモータとは、モータとそれを制御する半導体と減速機が一体となったもので、EVのキモ中のキモである(p122)
・車の性能について満たすべき基準値は明確に示されているが、それを実証するためにどのような実験をするか、どの様なデータを提出すればいいのか、ということまでは示されていない。中国向けにつくられた車を日本スペックに変えるには、細かな設計変更を無数に重ねなければならない(p123)
・自動車販売の主戦場は日本ではなく海外である、格安のEVが当たり前となれば、トヨトミ自動車の30兆円近くの売り上げは、3分の1近くになってしまう可能性がある(p139)
・これまで車は、エンジン、モータ、パワーステアリングなど、各機能をECU(電子制御ユニット)に組み込んだソフトウエアで制御してきた、しかしEVでは、スタートフォンのように、各種のECUの統合した、一つの脳が車の全てを制御するのが主流となっている。この車載OSが車の動きの制御や乗り心地、快適さまで決定する、そしてOSは、スマホのようにオンラインでアップデートされていく(p199)
・コロナ禍で起こった需要の変動に、自動車メーカもサプライチェーンも対応できていない状況が続いていた、しかしそれは悪いことばかりでなかった。あらゆる品種が品薄となり、納車までに時間がかかり、値引きをせずに定価で車を売れるようになった、トヨトミ自動車はその恩恵を最大限に受けていた。中古車価格も値上がりしていた、コロナ禍はトヨトミにとって、たいしたダメージにならなかったばかりか、これまでのように「大量に作って大量に売る」のではなく「車を作らないことで儲かるという発見さえもたらした(p255)
2024年3月31日読了