・私がやっている仕事をありのままに話せないのは「貴社の関係者の連携を強化するお手伝いをします」といっても、誰もコンサルの仕事を頼んでくれない、仕方ないので、方法論・モデル・指標・プロセス・システムといった商品を引っ提げる(p21)
・本書で訴えたいのは、人材のマネジメントさえ出来れば、あとはすべてうまくいったも同然ということ。ともかく大事なのは、モデルや理論は捨て置いて、みんなで腹を割って話し合おうといこうとに尽きる(p23,28)
・クラインアントが感心してくれるのは、1)細かい分析を行ってグラフに纏める、2)ひとつの指標をX軸、別の指標をY軸に置いた4象限のチャートをつくること(p43)
・問題は、人々が戦略計画イコール解決策と信じてきたこと、計画自体にはほとんど価値はない、計画を立てる過程にこそ価値がある(p59)
・JITの原則のいくつかは適用可能でも、アメリカでJITは無理。原材料の調達に2週間もかかるアメリカで、たった1日や2日で在庫を全部回転させるのは無茶な話(p75)
・シックスシグマとは、平均値と近接する規格限界値の間に標準偏差が6つ収まること(p76)
・バランススコアカードでは、ビジネス経営を成功させるには、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長、という4つの視点の評価指標が必要になる。一般社員に落とし込んだのが、さらに細かい指標であるKPI(主要業績評価指標)である(p104,106)
・企業がこれほどまでに数値評価基準を好むのは、数値評価は本物で信頼できるデータと勘違いしているから(p117)
・毎年の評価基準に入っていない、長期的な目標や業務は置き去りになる(p120)
・評価基準は洞察を得たり知識を高めたりするのには役立つが、目標になってはならない。さもないとそれ自体がマネジメントのシステムになってしまう(p136)
・マネジメントモデルよりも、1)気にかけていることを態度で示す、2)伝わるように伝える、3)うまくいかない場合は他の方法を試す、4)先手を打つ、が役に立つ(p193)
・エンロン事件はアーサーアンダーセンが幇助したことになっているが、深く関わっていたマッキンゼーは殆ど無傷で逃げ切った(p204)
・エンロンの導入した人材のランク分けシステムがエンロンの崩壊に繋がったのは、社員の間に熾烈な競争、なにをやっても構わないという風潮が生まれたから(p205)
・ピーターの法則とは、階層社会では、すべての人は昇進を重ね、各々の無能レベルに到達する(p227)
・ランク付けはやめる、タレントマネジメントも中止、異動を希望する者は誰でもできるようにする、何よりも上司と部下が話し合い、最適な仕事を見つける方法を一緒に考えること(p236)
・職務記述書も廃止すべき、職務内容を決めて細かい要件を決めてからそれに合う社員を探すのは、職務内容を社員に合わせる場合に比べてはるかに生産性が低い(p238)
・現在では、テイラー主義は大部分において否定されているが、企業は事業をモニタリングや計測、最適化によって成功できるという考え方は、現代の経営手法に残っている(p277)
・多く企業は、コンサルタントを雇って自分たちの代わりに企業戦略を考えてもらおうとする(p280)
・自分の使う言葉によって、自分の考え方は左右される。したがって、ビジネスについての考え方を変えるのに最も簡単な方法は、ビジネスについての話し方を変えること(p294)