・脳は筋肉と似ている、脳も筋肉も 鍛えることができ 鍛えることで肥大する、 だが両者には 次の2点で大きく異なる、1) 筋肉は トレーニングを中断するとすぐにしぼんでしまうが、 脳は鍛えるのをやめてもある程度 維持される、2)筋肉は体の組織 なので最も早く老化し、 反対に 脳は最も老化しにくい臓器である(p1)
・ 脳細胞は10歳前後から減っていく が実際には逆である、 実は「不要なものをそぎ落としながら」機能を磨いている。 必要な情報を素早く活用するためには 、 脳が高い機能を維持するために必要な作業が、 脳細胞を減らすことである(p2)
・人の脳内には 1000億 という 脳細胞が存在すると言われ それが 毎日10万個ずつ減少している、 なくなるのに2740年かかる、 したがって 脳細胞が減っていくことを 恐れる 意味はない(p3)
・睡眠不足の蓄積がアルツハイマー型認知症につながるのでなく、認知症の初期症状として 睡眠障害 が現れている可能性があり、 因果関係が逆である(p26)
・ 脳は 「休息モードがデフォルト 」の体に、 進化によって新たに加わった「活動モードの器官」 なのだから必ずしも 休ませる必要はない。 睡眠とは脳のためというより「 体全体の効率的なエネルギー管理システム」である、 脳は体の眠りを 保育士のように監視しながら 24時間 活動を続ける(p30)
・ドキドキとは 心拍数の上昇でこれは確実に刺激である、 心拍数の上下は大脳 皮質がカウントしていて 時間感覚を左右する。高齢者の場合 慢性的な刺激不足でドキドキしなくなると「 ぼーっとしていたら 思ったより長い時間が経っていて、1日がすぐ終わってしまう」ということになる (p39)
・ 心拍数が上がってドキドキすると脳が感じる時間は実際よりも長くなり、たくさんの情報を処理しやすくなる。 ドキドキしている→ 脳が覚醒状態になる→たくさんの情報を処理しやすくなる、という理屈である。時間は平等ではなく、ドキドキしている人にたくさん 与えられる(p40)
・脳は「刺激を処理するために生まれた臓器」である、 刺激 不足で脳は廃れるということになる、 無理をして24時間 活動しているのではなく、休まないことこそ脳に最適の働き方である(p54)
・医学的に「 慣れる」とは、 遺伝子が適用するということである(p64)
・ 集中力と睡眠の関係については、 たっぷり 眠ると集中力が上がる、のではなく「 たっぷり 眠ると覚醒時の脳の指令がスムーズになる」という方が正確である、 つまり 眠っていないと脳は「体を休ませること」にエネルギーを費やすからその分、 考えたり 体を動かしたりといった 他の指令がおろそかになる(p71)
・ 忘却とは 脳の重要な機能であり、 人は忘れることで重要な情報を素早く引き出しやすくしている(p87)
・脳は 特殊で、他の臓器が「 増えることで機能を獲得してきた」のに対して「 削ぎ落とすことで機能を獲得する」臓器である(p89)
・ 脳という 臓器は刺激をシャットアウトするような 休息はそれほど求めていない、 それよりも 運動をしたり、 言語を覚え たり、音楽を聴いたり、 様々な 適切な刺激を入れることが より元気なのを作る(p100)
・ くるみはオメガ3脂肪酸が豊富で、神経細胞の膜や シナプスの材料になる。さらに抗酸化物質 やポリフェノール も豊富で脳の炎症を抑え、 記憶や学習機能に良いとする説もある(p128)
・第2言語学習の効果は外国語が話せるようになることだけではなく、認知症を予防し仮に 脳卒中などで脳の機能が失われた時も、認知 予備脳により 機能的な回復が 早まる、 ダメージに強い脳を鍛えることができる(p129) 週に3回 1時間程度の軽い 言語学習を3ヶ月続けるだけで、脳の構造が物理的に変化すると分かっている、認知症になりたくない 強い脳を作りたいなら 語学を学ぼう(p135)